BRC RESOURCE NEWS 2023 vol.05
実験動物開発室
着床前胚での性別判定を可能にする蛍光レポーターマウス
2023年7月公開“今月のマウス”では、磯谷綾子先生(奈良先端科学技術大学院大学)ご寄託のY-mtRFPマウス(RBRC11535)をご紹介しています。本系統は、Y染色体上で赤色蛍光tdTomatoを発現するTgマウスです。
実験植物開発室
8植物種のcDNAクローン情報を公開カタログに追加掲載
寄託された8植物種のcDNAクローンのリソース情報を公開カタログ Exp-Plant に統合し公開しました。カタログ上部の「DNA」メニューから植物種を選択し各植物種のクローン情報を確認することができます。
細胞材料開発室
疾患特異的iPS細胞の遺伝子解析情報
疾患特異的iPS細胞の中の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関して、ALSの原因遺伝子と考えられているSOD1遺伝子 及び TARDBP / ALS10 / TDP-43遺伝子の変異について解析しました。また、脊髄小脳変性症に関しては、脊髄小脳変性症関連8遺伝子領域の反復配列のリピート数を解析して当室のWebページで詳細を公開しています。
遺伝子材料開発室
光スイッチング蛍光タンパク質Kohinoorなど様々な光るタンパク質
光スイッチング型Kohinoor、耐酸性型Gamillus、短波長群青色型Siriusなどの蛍光タンパク質を大阪大学産業科学研究所の永井健治先生よりご寄託いただきました。是非、利活用ください。
微生物材料開発室
真菌から分離された真菌
真菌が異なる真菌種を基質として利用する種を菌寄生菌と呼びます。ウロコオクバタケ属菌に寄生するHypomyces laeticolor(JCM 10758T)やクロサイワイタケ科菌に寄生するAcrodontium luzulae(JCM 39231)が知られています。これらの菌株を利用した菌寄生菌の性質の解明が期待されています。