BRC RESOURCE NEWS 2022 vol.03
実験動物開発室
生殖細胞系列で発現するCreドライバーマウス
2022年10月公開“今月のマウス”では、水野聖哉先生(筑波大学)に寄託して頂いたDdx4遺伝子の内在性プロモーター制御下で、タモキシフェン誘導型Cre組換え酵素を発現するDdx4-CreERT2 KIマウスをご紹介しています。メスの卵形成およびオスの精子形成メカニズムを解析する上で有用なツールです。
実験植物開発室
細胞材料開発室
レポーターノックインiPS細胞株
CRISPR-Cas9システムを利用して作製されたレポーターノックインiPS細胞が寄託されました。細胞の分化状態を可視化することが可能で、発生分化機構の解明を行う上で、貴重なリソースとなっております。H2Bシリーズは細胞周期の研究にも有用です。
- SOX10-TEZ(HPS5064) 【親株:201B7(HPS0063)】*TEZ: tdTomato, EF1, Zeocin
- PAX6-TEZ (HPS4903) 【親株:454E2(HPS0077)】
- ISL1-TEZ_1(HPS5037) 【親株:1383D6(HPS1006)】
- H2B-TEZ(HPS5140) 【親株:1383D6(HPS1006)】
- H2B-GEZ(HPS5141) 【親株:1383D6(HPS1006)】*GEZ: EGFP, EF1, Zeocin
遺伝子材料開発室
オルガネラコンタクトサイトを可視化するSplit-GFPプローブ
Split-GFPプローブは、生きた細胞のオルガネラコンタクトサイトを高感度に検出でき、ライブイメージングによって動態を解析できる実験ツールです。山形大学の田村 康先生からご寄託いただきました。
微生物材料開発室
酵母による果糖の発酵能力と資化能力
酵母にはアルコール発酵を行う能力をもつ種が多数知られています。アルコール発酵に利用できる糖類の種類は酵母の種によってまちまちで、菌種によっ て“個性”があります。「果糖(フルクトース)をアルコール発酵する」という、酵母たちの“個性”が先ごろ再発見されました。