事業概要

バイオリソースの安全保管

バイオリソースのほとんどは、失われたら二度と復元できません。日本は地震、台風等、災害の多発する国です。バイオリソース研究センターの使命の一つは、多額の研究費と研究者の努力と時間を費やして開発された貴重なバイオリソースを、将来にわたって利活用できるよう、安全かつ確実に保管することです。そのために、理研BRCは2つの安全保管体制を構築・運用しています。

筑波キャンパスのライフラインの補強

東日本大震災(2011年3月11日)の教訓から、長期停電に対して、数週間にわたり必要な自家発電をするため、発電機と大型燃料タンク(重油用、軽油用)を備えました。また断水はマウスの飼育、植物の栽培に致命的であり、井戸を掘り自家給水設備を設置しました。さらに、動物培養細胞株やマウスの凍結杯・精子は液体窒素タンク中に保存していますが、液体窒素製造プラントが震災で稼働できなくなり、供給が途絶えたことから、筑波キャンパス内に液体窒素製造装置を設置しました。

バイオリソースのバックアップ

バイオリソースのバックアップ施設の画像
バイオリソースのバックアップ施設の画像

大震災以前に、貴重な資産であるバイオリソースを預かるセンターとして、災害が広域に及ぶ事態を想定し、播磨事業所の支援を受け、筑波キャンパスから最も遠く、また地盤が安定している播磨キャンパスに大型液体窒素タンク11台を、2007年に配置しました。モニターで筑波からもそれらの運転状況を監視しています。保有している全ての細胞株(iPS細胞、ES細胞を含む)、マウス系統(凍結杯、精子)、微生物株ならびに植物種子がバックアップ保管されています。