本文へ

BRCについて

失敗からの学びを今に活かして
周りの人の支えとともに(井村テクニカルスタッフII)

井村テクニカルスタッフII 写真1

BRCには、さまざまな分野で活躍する女性が多数在籍しています。そこで、各々のライフスタイルにあった働き方で輝き続ける12名の女性職員にインタビュー。

今回お話しいただくのは、次世代ヒト疾患モデル研究開発チームでテクニカルスタッフを務める、井村智草さん。

小学生の頃から実験が好きで、研究職に就職。過去に仕事を辞めたいと思うほどの大きなミスをするも、その失敗を活かし現在も研究に励んでいます。仕事に対する思い、やりがい、今後の展望などを語ってもらいました。

プロフィール

  1. 井村智草
  2. 次世代ヒト疾患モデル研究開発チーム/テクニカルスタッフII
  3. 2001年入所。2018年にベンチャー企業にテクニカルスタッフとして就職し、2019年に再び理化学研究所に入所。現在はゲノム編集マウスの作製、及び維持、管理を担当する。

大学で学んだことを活かし テクニカルスタッフとして活躍

理科がおもしろいと感じ始めたのは小学生の頃でした。特に実験の授業が好きで、高校でも迷わず理系を選択。そのまま理系の大学、大学院と進学しました。

大学では、主に哺乳動物を用いた発生工学について研究。就職活動では一般企業にも応募しましたが、「大学で学んだことを活かしたい。研究の世界に進みたい」という気持ちがあったのが正直なところでした。そんなときに、当時の指導教官の知り合いが理化学研究所で新しいチームを作り、人を募集しているという話をたまたま耳にし、採用試験を受け入所が決まりました。

研究職=研究者というイメージがあるかもしれませんが、自らでテーマを決め研究を行うポジションでなくても、研究に携われる職種が実はたくさんあります。私のやっているテクニカルスタッフという仕事は、「技術支援」といってリーダーや研究員が行っている研究をサポートするのが主な役割です。

博士の学位を取るのはハードルが高いですし、研究をやりたいけど自分では力不足かなと悩んでいる人も少なくないと思います。私も同じ気持ちで一般企業への就職を考えたのですが、あのときそれを理由に研究職を諦めずに本当によかったと感じています。

研究者のプロジェクトに参加することで、新しい発見や勉強になることもたくさんあります。大学で学んだことを活かしたい、実験が大好き、手先の器用さに自信がある、そういう方にはぜひこのテクニカルスタッフという仕事をおすすめしたいです。

大きな失敗に心が折れかけるも ミスからの学びを未来につなげる

井村テクニカルスタッフII 写真2

私は日ごろから、「失敗は成功の基」という言葉を胸に仕事に励んでいます。この言葉を大切にするようになったのは、“仕事を辞めたい”と思ってしまうほどの大きな失敗をしてしまったことがきっかけでした。

当時は周りにも迷惑をかけてしまい絶望感でいっぱいでしたが、チームの皆さんが「みんなで協力するから、もう一度、一緒にがんばろう!」と励ましてくださり、このままで終わってはいけないと前を向くことができました。

そして、今後同じ失敗が二度と起こらぬよう、ミスした経緯をしっかり整理して新しいマニュアルを作成。その甲斐あって現在まで同じミスは起きておらず、“失敗を失敗のまま終わらせないことが大事”だということを、身をもって学びました。

仕事をしていくうえでミスはできるだけ避けたいことですが、まったく失敗しないというのは難しいのが現実だと思います。特に若いときは、一度の失態に深く落ち込み、挑戦するのが怖くなってしまうことがあります。でも、完璧な人はいないし、失敗を恐れていては何もできません。例えしくじったとしても、そこから何かを見いだせれば、失敗も意味のあるものになるはずです。どの職業にも言えることですが、これから研究職を目指す人も、この言葉を心の片隅に置いておいてくれると嬉しいです。

同僚と家族のサポートで 充実した毎日を送る

子供の頃から好きだったことを仕事にでき日々充実していますが、こうして気持ちよく業務に向き合えているのは、周りの助けがあるからこそだと思っています。

まずは同僚。ミスをしたときにサポートしてもらったり、研究の成功を喜びあったりと、チームのメンバーがいたから乗り越えられてきたことは数知れません。また、時にはチームを超えて協力し合うことも。この人間関係の良さがBRCの大きな魅力だと感じています。

もうひとつ私にとって欠かせないのが、家族の存在です。夫は私の仕事に理解を示してくれていて、どちらかに家事や育児の負担が偏らないように協力し合えています。

例えば私はフレックスタイムを利用して8時から16時20分まで仕事をしているので、朝は夫が子どもを保育園に送り、帰りは私がお迎えに行くというように、お互いの生活リズムに合わせて分担。このおかげで、ストレスのない日常を送れているのだと思います。

また、土曜日は朝ゆっくり眠る時間を作ってくれたりと、息抜きタイムをくれるのにも感謝! 平日の疲れがリセットされ、また仕事を頑張ろうと前向きな気持ちになれています。これからも周りへの感謝の気持ちを忘れず、お互いを尊重しながら仕事もプライベートも楽しんでいきたいです。

井村テクニカルスタッフII 写真3