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BRCについて

周囲の人に支えられ 子育てと仕事の両立に奮闘中
(水野特別研究員)

水野特別研究員 写真1

BRCには、さまざまな分野で活躍する女性が多数在籍しています。そこで、各々のライフスタイルにあった働き方で輝き続ける12名の女性職員にインタビュー。

今回お話しいただくのは、実験動物開発室で特別研究員を務める、水野沙織さん。

二児の母であり、研究所の制度を利用しながら子育てと仕事の両立を実現しています。仕事に対する思い、やりがい、今後の展望などを語ってもらいました。

プロフィール

  1. 水野沙織
  2. 実験動物開発室/特別研究員
  3. 2018年入所。入所から現在まで実験動物開発室に所属し、主に新規開発マウス系統のゲノム解析とマウスリソースを紹介する広報業務に携わる。2021年に出産し、8週間の産後休業を経て復職。「育児期における出勤免除」の制度を利用し、現在は在宅勤務をしている。

目の前のことをコツコツこなして 気が付いたら研究職に

研究職に就いたルーツを辿ると、高校時代まで遡ります。ES細胞がすごく話題になっていた頃で、高校一年生だった私は単純に「ES細胞をさわってみたい!」と興味を持っていました。

ちょうどその時期に学校に進路希望を伝える機会があり、とりあえずという気持ちで生物系の職業を書き、その流れで生物系の大学に入学。大学の先生の紹介で理化学研究所の公募を受けるまで、ES細胞やさまざまな手法でマウス系統開発を行うことができるラボに所属していました。

「ES細胞をさわる」という夢を叶えられたことを嬉しく思う一方、まさかこんなに長く研究に携わるとは思っていなかったという驚きもあります。というのも、最初から「研究職に就こう!」と高い志を持っていたわけではなかったから。そのときに興味のあること、やりたいことを選んで目の前のことに一生懸命取り組んでいたら、いつの間にかここまできた、研究職という肩書きが付いてきたという感覚です。

研究職というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、私のように「好きだから」、「おもしろそうだから」という理由でとりあえずやってみるのもいいと思います。その気持ちは仕事を続けるうえでとても大切なことだし、その好奇心を満たしてくれる環境がここには揃っています。

働く先輩ママたちに支えられ 子育てをしながら仕事を両立

水野特別研究員 写真2

入所して驚いたのは、女性の多さ。自分と同じように子育てをしながら働くママもたくさんいて、すごく心強く感じました。実際に休みの取り方を教えてもらったり、育児と仕事を両立するためのアドバイスをもらったりと、先輩ママに助けていただいたことは数知れません。

子育てに対する理解があるのは、女性だけでなく男性職員も同じです。職場全体に子育てを応援してくれる雰囲気があるので、私も安心して働くことができています。

また、子どもの看護や予防接種のために年に5回以内休暇が取得できる看護休暇や、子どもが小さいうちは1日2時間まで勤務時間の短縮ができる部分休業など、子育て支援制度が整っているのも魅力です。

特に女性は、ライフステージが変わると仕事にも影響を受けるもの。制度が充実していることで産後の働き方の選択肢も広がり、個々に合ったワークライフバランスを叶えられると思います。

第二子の出産・産休を経て復職
慌ただしくも充実した毎日を過ごす

2021年には第二子を出産。もともと仕事が好きで、“出産後も働ける環境があるのなら働きたい”という思いが強かったため、育休を取らずに復職することにしました。

ですが子供の保育園が決まらず、通常の働き方をするのが難しい状態に。そこで、「育児期における出勤免除」という理化学研究所の育児支援制度を利用し、在宅勤務という形で復帰をしました。

今は実験などの実務ができないので、所属する実験動物開発室のホームページに掲載するマウスリソースの紹介記事を作成するなど、主に広報業務を担当しています。実験のように直接的な結果はわかりにくいですが、そこに難しさとおもしろさを感じています。

仕事以外の時間は子どものお世話をするだけでいっぱいいっぱい! ゆっくりできる時間はあまりありませんが、家族の理解もあり、大変ながらも充実した日々を過ごしています。

私が仕事でもプライベートでも日々意識しているのが「何事も目の前のことをコツコツとこなす」こと。周りにサポートしていただきながら、これからも育児に仕事に励んでいきたいです。

水野特別研究員 写真3