本文へ

ニュース

画像データの共有がもたらす生命科学の発展
-理研発のデータ共有エコシステムが世界をつなぐ-

理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター発生動態研究チームの大浪修一チームリーダー(情報統合本部生命科学データ共有開発ユニットユニットリーダー)、京田耕司技師、糸賀裕弥技師、情報統合本部生命科学データ共有開発ユニットの山縣友紀研究員(バイオリソース研究センター(BRC)統合情報開発室 研究員)らの研究チームは、生命科学分野の画像データの共有と再利用を促進する公共リポジトリおよび高付加価値データベースを開発・公開しました。
本データベースは、画像データの標準化・共有促進を目指す国際コンソーシアム「foundingGIDE」の中核を担うエコシステムの一つと位置付けられており、科学の透明性と信頼性を高め、オープンサイエンスの進展を通じて社会全体における科学の発展に貢献すると期待されます。

研究から生み出されたデータの共有は科学の発展に不可欠ですが、論文発表時には迅速なデータ公開が求められる一方、豊富なメタデータを付与するための時間やリソースが不足し、研究者はそのジレンマに直面していました。

今回、研究チームは、画像データ公開と共有の柔軟性を向上させるため、これまでチームが開発してきた画像データと画像解析データのデータベース「SSBD」を再構築し、公共リポジトリサービスSSBD:repositoryと高付加価値データベースSSBD:databaseの2階層のデータリソースを提供しました。

本研究は、科学雑誌『Nucleic Acids Research』のオンライン版「Database Issue(データベース特集号)」(10月31日付:日本時間10月31日)に掲載されました。